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  • 漁業の第一線で活躍されている方々から「水産業で働く」ということを直接学び、自分の将来の姿のひとつとしてイメージを広げてもらいます。 今回は、サバやハマチ(ブリの若魚)をさばいたり、カンパチの養殖場での餌やりや、船からの水揚げ、港に揚がった魚を種類や大きさ・重さごとに仕分ける作業を体験しました。

 サバをさばいたのは生まれて初めての体験でした。はらわたのとり方など、包丁さばきがとことんまで工夫されていて、“さすがは漁師のおんちゃん”と、感動しました。魚の鮮度や重さを見極める目もすごいですね。はかりも使わずにどんどん仕分けていったのは驚きました。これからも海の先輩たちと触れ合って、色々なことを覚えていきたいと思います。
 この体験はもちろんですが、海洋高校での授業もとても充実しています。ただ書いて覚えるだけではなく、体験して感じて学ぶ。読み書きするだけの勉強は苦手な僕ですが、毎日を楽しみながら学校に行っています。マリンスポーツという授業では、釣りやダイビングも体験しますし、学校の先生も自分が経験してきた様々なことを教えてくれます。9月中旬から2ヶ月間の海洋実習に出ますが、今回の職場体験で学んだことを船上でも活かして、立派な“海の男”になって帰ってきます!

 体験に来る生徒はみな元気で、魚をさばく作業にも物怖じせず取り組んでいました。最近の若者は言われたことしかしないなどと言われていますが、ひとつの工程を教わると、あとはどんどん自分たちで考えて作業を進める。その生徒たちの姿は、とても頼もしく思えました。彼らを見ていて思うのは、やっぱり海に出る仕事に就いて欲しいということですね。日本中の食卓を支えているこの仕事のやりがいを伝えたい。最近は水産関係の仕事に就く若者が減少している傾向にあり、私たち高知県漁業協同組合宇佐統括支所では、高校生だけでなく小学校や中学校からの体験も受け入れるようにしています。今回のような実習を通して水産業のやりがいや醍醐味を実感してもらい、地域の産業を支える仲間のひとりになって欲しいと心から願っています。

 今回の実習で一番驚いたのは、現場で指導を受けている彼らの新たな一面ですね。いつもの授業にも増して真剣な眼差しで話を聞いていましたし、自分たちからも積極的に質問をしていました。漁協の担当者の方々は、まず体験させてみる、そして考えてもらう、という流れで、生徒たちの関心を上手に引き出しながら指導して下さいました。そのおかげで生徒たちも進んで挑戦でき、それが自らのやる気を引き出すきっかけになると実感できたのではないでしょうか。今回は漁協の基本的な業務を中心に実習させていただきましたが、今後は「カツオのわら焼きタタキづくり」など、地元の伝統文化の継承にもどんどん取り組んでいきたいと考えています。