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熱血先生図鑑

    サニーアクシス南国店|久保さん


     生徒が企業を選ぶ基準が変化しています。求人票に記されている入社試験の内容を見て企業を選ぶ生徒が増えてきました。たとえば作文は苦手だからこの会社は受けないと、そんな理由で簡単に諦める。企業を選ぶ基準が行きたい会社ではなく行けそうな会社。仕事への理解不足と、理想実現に向けて一か八かで挑戦するという意欲の欠乏に深刻な危機感を持っています。
      進路指導の一環として面接のトレーニングを行いますが、自分を表現することができない生徒が増えています。現状に甘んじるばかりで、自分をこうしたい、こうなりたいという理想がない。そのため志望理由が曖昧なものとなり、誰でも言いそうな無難な回答ばかり。いかにしてその生徒の個性を発揮させるか、その試行錯誤の繰り返しです。こんな良い所があるから表現してみたら、と伝えても「そんな自己PRをしたら落とされる」と弱気になる。人と違うことをすることへのためらいが大きい。親に言われて、友だちもそうだからという理由で簡単に決めていることも一因。単なる出口指導ではなく、生徒一人ひとりの未来を切り開くような進路指導のあり方を模索する毎日です。

     11月にフィギュアイラストレーターのデハラユキノリさんを講師として招致しました。それは前任校での経験によるものです。ハンドボール部の顧問をしていた時に、縁が繋がってドイツのクラブチームを学校に招待し、50周年記念の親善試合を開催しました。その時の生徒達の目の輝きが忘れられません。ホンモノに触れ、刺激されることで未来が始まる。そう予感しています。一方、基礎学力向上のために社外講師を招いた勉強会も実施しています。学校という閉鎖空間だけでやりくりするのではなく、学びの場を広げたい。経験を通じて自分の得意分野を見つけ、その力を伸ばすために努力する。生徒たち一人ひとりが自分でやりたいことを見つけ出し、そこに全力で挑めるようにサポートするよう、努めています。

     定職に就いて税金を納める。当たり前のことですが、その営みが国を支えています。高知県は全国に先駆けて人口自然減少に転じた地域です。少子高齢化が深刻な課題。失業問題で言えば、高卒者の3年以内の離職率の高さ。これは企業の責任というよりも、私たち学校が取り組むべき課題です。辞めない、辞めさせないような力を持たせて卒業させなければなりません。これから日本の各地が向き合っていくこととなるこれらの問題を、全国に先駆けて高知が解決する。教育の力で日本全体を良くしようと考えています。
      人生は出逢いと機会で大きく変わります。千載一遇のチャンスを掴めるか否かはアンテナ次第。アンテナを張り巡らすことで気付きが増えます。ぼーっと目を閉じて寝ていても3年は過ぎる。目を「カッ!」と見開いてアンテナを張れば何だってできる。早いうちに将来の目標が決まるのが理想ですが、決まらない場合はとにかく人の話を素直に聞く、本を読む、恋愛をするなど、多彩な経験を積む中で目標が見つかり、人生が開けていくと思います。先生に遠慮は無用。どんどん体当たりしてきて下さい。