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熱血先生図鑑

  • 建築科では、建築大工2級等の技能検定と「ものづくり」に挑戦している。3年次の課題研究では県や市町村からの依頼で、高知城の観光案内所、築80年の祠(ほこら)の修復なども手がけ、この活動はマスコミにも大々的に取り上げられた。建築を通して生徒の育成、地域貢献に最大限の力を注いでいる。

  •  日本が世界に誇る国宝建築物。その素晴らしい建築技術は、宮大工の力によって今日まで伝承されてきました。その世界一級の本物を五感で知ってもらうため、当科では1年次に奈良、2年次には日本の世界遺産を訪ねます。東大寺で生徒が柱に抱きつきクンクン匂いを嗅ぐ姿を見た時は“よっしゃ”と心の中でガッツポーズ(笑)。頭デッカチにならないうちに本物に触れる機会をたくさん作ってあげたいですね。県内にも土佐和紙、漆喰、土佐瓦などの素晴らしい伝統工芸が伝承されています。こうした郷土の産業に触れることで、地域への想いを新たにする機会にできれば最高です。

  •  課題建築に取り組む姿を見た施主さんから「先生すごいですね。誰一人遊ばず自分で仕事を探して動いていますね」なんて言われると本当に嬉しい。教師冥利に尽きる瞬間と言っていいですね。建築実習の作品はすべて生徒が一から作り上げるのですが、経験を重ねるたびにレベルの高いものへチャレンジしていきます。昼休み、放課後、休日など時間に関係なく「道具を使ってもいいですか?」「学校に来てもいいですか?」と、夢中になってくる生徒たちに触れると、私自身もやる気満々。「どうぞどうぞ、いらっしゃい。鍵はいつでも開けるきね」と言うだけです。

  •  実習授業は私たち教員にとって試練の場です。クラブが終わったあと、授業で教える課題を深夜まで練習することもしばしば。座学なら教科書どおりに教えれば済みますが、実習は実際にノコギリで切って見せないと生徒たちは納得してくれません。そんな経験を共有する先生方と、毎日毎日、建築や生徒の将来について熱く語り合います。同じ志を持ち、苦楽を共にしてきたからこそ強い絆で結ばれています。時々生徒から「職員室は楽しそうやけど教室はつまらん」と言われることも。「世の中に初めから楽しい所なんてないよ。いいなと思うなら、自分から行動して作りなさい」と伝えています。
     「最近の子は…」と、子どもたちはマイナス評価されがちですが、私の実感だと真逆です(笑)。「最近の子はスゴイ!」。背中をポンっと押すだけで、私の想像を遥かに超え、自分の力でグングン成長していく姿を何度も目の当たりにしてきました。そして今、多くの教え子が建築の面白さを次世代に伝えたいという想いで教師となり、この場所に戻ってきてくれていることが何よりの喜びです。かつての教え子が、今では肩を並べて子どもたちの将来に真剣に取り組む同志となった。これほど頼もしく幸せなことってないでしょうね。