両親が共働きで、おばあちゃん子だった私。公民館で毎週開催される「生き生き百歳体操」への送迎をしていた時、ふとあることに気付きました。体操に行く割には、持参するお菓子の量が多すぎるぞと。実は、体操後のお茶会がおばあちゃんのお目当てだったようです(笑)。お年寄りって人が集まる場所がとっても好きなんですね。台風の日でも欠かさず参加していましたから。それ以来、おばあちゃんたちが喜ぶようなことが何かできないかな?と考えることが増え、地域活動が盛んな清原熱血ゼミに参加することを決めました。



 運動会は波乱の幕開け。なにしろ開始時間になっても住民はまったく集まらず、学生だけがポツンと佇んでいる状態。これはまずいぞ・・・と焦りはじめた頃にポツリポツリと人が集まり始めました。あとで聞くと、これぞ「平山時間」。約束時間頃に家を出て、それぞれのペースで集合場所に集まるのだとか。ほっと胸をなで下ろして、いよいよ競技スタートです。
 お年を召して競技に参加できない方もいらっしゃいましたが、元気なおじさん、おばさんが全力で走り回っている姿を観て、手を叩きながら喜んでくれていました。あまり書いてくれないかも、とドキドキしながら回収したアンケートでしたが、「ありがとう」「来年もやりたい」と喜びの言葉で埋め尽くされ、スタッフみんなで大号泣。一回限りにせず、かならず来年もやろう!と皆で誓い合いました。
 こうして120名集まった運動会から10カ月、夏祭りも復活させました。このときも不安だらけでしたが、蓋を開けてみるとなんと400名もの方々が遊びに来てくれました。参加者の多くは里帰りした子どもやお孫さんたち。花火の明かりに照らされた、おじいちゃんやおばあちゃんの頬をつたう涙が今も目に焼きついて離れません。



高校時代、受験の相談をした先生に「あなたには無理」と冷たく言われ、ずっと先生に対して不信感を抱いてきた私。ところが清原先生は違いました。どんなことでも「やってみんとわからん」という考え方で、失敗してもかまわないという精神。叱る時も本気で、恥じない生き方をしろ、という願いがビンビン伝わってきます。プロジェクトが終わるたびに共に喜び、共に泣いてくれ、良かったところやココを忘れるなということを書いたメールを欠かさず送ってくれます。熱い情熱で私たち学生を巻き込み、学びの場をどんどん与えてくれています。清原先生に出逢えただけでもこの大学に来た価値があったと心から思え、感謝の気持ちでいっぱいです。
 フェイスブックを覗けば、友人たちが夏休みを満喫している様子が伝わってきます。かたや私はゴトゴトと汽車に揺られて平山地区へ。正直、羨ましく思う瞬間がないわけではありません。でも、この経験はかならず自分の財産になる。平山地区の人たちにもきっとお役に立てている。そう信じて、私の夏休みは平山地区に捧げる覚悟です。