5年前に発足したSMS。市場の一角に設けた2カ所の専用テントを拠点に、毎週日曜日の朝8時半から16時まで活動しています。日曜市の案内や県内の観光案内にとどまらず、出店者に代わっての店番やテントの設営など活動内容は多岐に渡ります。平均年齢67歳と高齢化の進んだ出店者の方々のお役に立つためにと、あらゆることに取り組んでいます。
 新店舗情報やお役立ち情報を掲載した手作りのSMS新聞も好評。出店者一人ひとりに手渡しで配布する中で感じるのは、この場所に集うこと自体が生き甲斐で、皆さんが心から楽しんで働かれているということ。台風の日も雪の日も、日曜日にはここに集まる。早い方は5時半から出店しています。朝どれ野菜は朝露でキラキラと輝き、野菜それぞれの一番おいしい食べ方を教える。それが生産者直売の務め。日曜市はいつも旬の食材で埋め尽くされ、濃厚な高知の人間味で賑わっています。



 高知南高校出身の私は、地域活性化をテーマにした授業で日曜市にスポットを当てた活動経験があり、その時にSMSの存在を知りました。高知大学に進学して、先輩に誘われるままにSMSに参加したのですが、日曜市に何度も足を運ぶことで出店される皆さんの想いに触れ、高知県にとってかけがえのない財産であることを実感。日曜市を盛り上げたい!と大学生活を懸けた挑戦を始めました。
 日曜市には毎週必ず行くと決めています。平日は授業ですので自由に動けるのは土曜日だけですが、そこにもアルバイトを入れています。学校の課題は、隙間の時間を見つけて取り組む毎日。そんな多忙な日々が続くと、ついつい「今日は日曜市に行かないでおこうか」と・・・。しかしそんな時でも、「あなたたちのおかげで市場が活気づいた」という出店者の笑顔が浮かび、パッと目が覚めるから不思議です(笑)。



 日曜市は現在430店舗ほどですが、以前は1000店舗ほどあったそうです。しかし出店者の高齢化に伴って、毎年10店舗近く減少しているのが実情です。嬉しいことに観光客は増加していますが、地元のお客様が減少を続けています。観光が目的のお客様は、商品を購入するというよりも見物が中心。たとえ購入しても、生の食材ではなく日持ちのする加工品がほとんどです。そうなると日曜市の良さが活かせません。日曜市の重要性を地元の皆さんに知ってもらい、出店者の皆さんにとってやりがいにあふれた日曜市にしたい。昔から生活市場として守られてきた日曜市に地元のお客様を呼び戻すために、みんなで知恵を絞る毎日です。シンポジウムの開催、ブログの発信、小学生向けのスタンプラリー、まだまだやれることはあるはずです。生活市場と観光市場が両立した日曜市を実現するために休んでいる暇などありません。