企業担当者の想い

宇治電化学工業株式会社|川村進一さん

宇治電化学工業株式会社|川村進一さん

楽しむことが大切

 当社のインターンシップでは、まず初日に自分で決め事というか、自分なりのルールを設定してもらいます。そしてインターンシップの中盤に取り組み状況を確認して、最終日に全体の振り返りと今後にどう活かすか考えていくという構成です。決めてもらう内容は『挨拶をする』『人の話を聞く』『意思表示をする』など簡単なことです。しかし、自分で決めたことを守りきるということは案外難しく、社会に出てからとても大切になってくるところです。
 私たちがインターンシップを通して伝えたいのは、「案外仕事も面白いぞ」ということですね。当社に来る学生の傾向なのかもしれませんが、仕事に対して後ろ向きな捉え方をしている人が多いように感じています。「一生懸命頑張らんといかん」「ミスをしたら怒られる!」そんな固定観念を抱いているみたいですね。そんな先入観は捨ててもらいたい。もちろん社会に出たら辛いことはあります。しかし、当社のインターンシップでは、大変なことを楽しむことができる、という体験をしてもらいたいと考えています。

高知で働くということは可能性が無限大!

 高知の企業は、新しいことに自由に挑戦できる環境がある点が面白いと思います。フロンティア精神ですね。東京や大阪などの大きな企業だと、効率的にうまくやるためのノウハウやル—ルが決まってしまっていて、後から入った人間はそのレールの上をひたすら歩くだけ、なんてことが多い。高知では『どうやってやろうか?』という段階から始められることがたくさんあります。それは都会に比べて遅れているということではなくて、「自分流で自由にやっていこう!」という明るい空気に満ちているということです。「効率が悪いのでは?」と思うかもしれませんが、逆にやりがいを感じるべきところだと思っています。自分で切り拓き、仕事をしていくのは責任もありますが、できた時の達成感も大きいですよね。
 私は、仕事を楽しくできるかどうかは自分次第だと思います。全体で10の仕事があるとして、その仕事の3割くらいに楽しさややりがいを感じることができれば、残りの7割の辛い仕事は充実した3割を手に入れるための試練として受け入れることができると思います。

受け入れる側の課題、これから・・・・

 企業の多くはインターンシップに意義を見出して積極的に受け入れていると思うのですが、学生は毎年入れ替わっていくわけですので、「何のためのインターンシップ?」というところからやっていかなければならない。インターンシップは学校のカリキュラムではありませんし、成果が見えにくいものです。ですので、学生が面倒くさがるのもわかりますが、その目に見えにくい人間性や考え方が就職活動や社会に出てから問われます。見えにくい部分はこれから、企業や学校が連携して具体的に実感できるようにしていければ、多くの学生がインターンシップに取り組むようになるでしょうね。
 今後の理想としては、高知の町中が『キッザニア』のような体験の場になること。夏になったら学生がスーツを着て、あちらこちらでインターンシップをしているという光景が高知の夏の風物詩になったらいいと思いますね。