ショッピングセンターのフードコートでアルバイトをして5年目。毎日来て下さるお客様がいるのですが、私とのやりとりの中で、時々表情を曇らせてしまう瞬間があって、自分に何が足りていないのか気になっていました。そんな時、セミナーで城西館の方が紹介して下さった「お客様との縁を大事にする」という社訓にピンときて、ここなら「おもてなしの心」が学べるかもしれないと参加を決意しました。
 披露宴などの様々な宴席に立ち会って見えてきたのは、従業員の皆さんの心の根底に流れる感謝の心。それをいかにしてお客様にお伝えするか。自分で考え、行動することを心がけていました。3日目のビアフェスタでは「ずっとドリンクを待ってるんだけど!?」と強いお叱りをいただきました。お詫びしてすぐにお持ちすると「あんたに頼んでよかった。ありがとう」と言ってくださいました。求められたら敏速に行動し礼を尽くす。あたり前のことですが、その大切さを深く認識した出来事でした。
 以前の私は、お客様のことを見ていなかったし知ろうともしていなかった。お店まで足を運んで来てくださることはあたり前じゃない。まず感謝する気持ちがなければ仕事は始まらないのだと思い至りました。
 家族も同じ。高校生の時に父を亡くし、末っ子の私は母や兄姉に守られることをあたり前のようにして過ごしてきました。インターンシップの帰り道にケーキを買って帰り、ドサクサ紛れに母に「ありがとう」と伝えると、グイッと力強く頭を撫でられました。早く自立して家族を支えたいです。





 派遣社員として複数の婚礼会場で働いていた頃、時折、城西館にも仕事でお手伝いに入っていました。3ヶ月ほど空いて久しぶりに出勤した時のことです。普通なら「お久しぶりです」「また来たんですね」と声をかけられるところ、私の耳に飛び込んできたのは「お帰りなさい」の言葉でした。決まった会社に就職することをせず、また人をもてなすことに特別な喜びを感じなかった私を一変させた一言です。自分に帰るべき場所がある。仲間として受け入れてくれる人たちがいる。それが身震いするほど嬉しかった。ほどなく正式に城西館の一員となりました。
 インターンシップ生の平井さんの変化を感じたのは、披露宴の運営に携わってもらったあとあたりです。表情に心からの穏やかな笑顔が輝いた時は宴会サービスのメンバー全員で喜びあいました。その瞬間こそが自分たちへの最高のご褒美です。
 インターンシップでは、共に悩み、努力しあう仲間がいて、お客様に喜んでいただくために切磋琢磨している現場に触れてもらいたい。その中で磨かれ、成長していく姿を、限られた時間ながらも感じ取って欲しいと願っています。数あるインターンシップ先の中で当社を選んでくれたこと自体がありがたくて大切なご縁ですので、従業員同士で打ち合わせを重ね、学生さんの気持ちに応えたい一心で取り組んでいます。