初めて作ったケーキは、涙の味

 「何でこんなレイアウトにしたがな!」ショーケースに並んだケーキを見て、オーナーの笹垣さんがスタッフに一喝!初日の朝礼前に、店内の雰囲気が緊張感でピーンと張りつめました。まさに、職人の世界。緊張と不安を抱えたまま、自己紹介の順番が回ってきました。「私の名前は戸田…」そう言いかけた時、笹垣さんの声「声が小さいなぁ〜」私は、ここでやっていけるのだろうか…震える声を絞り出し、涙声で自己紹介をしました。
 マンジェ・ササさんとの出会いはマッチングセミナーです。企業プレゼンで、いきなりケーキづくりの実演。「キューピー3分間クッキング」のBGMをバックに、あっという間にケーキが完成。当日が誕生日の参加者にプレゼントして、参加者全員で「ハッピーバースデー♪」を大合唱。"一つのケーキが、こんなにも幸せな気持ちを創るんだ"大感激して臨んだインターンシップです。
 体験前はケーキ屋さん=夢、愛情、幸せ、といったソフトなイメージを持っていましたが、実際にやってみると重たいオーブンの鉄板を運ぶなど力仕事も多く、2日目からはずっと筋肉痛。迷惑をかけてないかなぁ…、役に立っているかなぁ…、ずっと不安な毎日でした。そんな泣き言を書いた日誌には、スタッフの皆さんがたくさんの応援や励ましのメッセージを寄せてくれて…なんとか最終日を迎えることができました。最後の記念にケーキを作るチャンスをいただき、精一杯の感謝の気持ちを込めて完成させました。「よく頑張ったね!」パティシエの山本さんの優しい言葉に、認めてもらったことへの喜びを噛みしめ、涙があふれ、目の前のケーキが見えなくなりました。