• 「こんな人になりたい!」
    マッチングセミナーで衝撃的な出会い。

     「不動産会社に行く気はなかったんです。別役さんの人柄にひかれて決めました」学校のすすめで参加したマッチングセミナーで、ひと際輝いて見えた企業があった。分かりやすくイキイキとプレゼンをする担当者、別役和美さんの姿に高橋さんは魅了された。「こんな人になりたい!」そう思える大人との出会い。「どうしたら、こんな大人になれるの?」そんな思いが『ファースト・コラボレーション』でのインターンシップに繋がった。

    「テーマは『成長』
    なりたい自分になるために

     「成長できたと自分が思うだけでなく、周りの人からも変わったねと言われるようになりたい。それを自分の目標に設定しました」
     しかしはじめは、そんな気持ちとは裏腹に忙しそうな社員さんの邪魔をしてはいけないという気持ちが先にたって、ほとんど動けなかったという。街頭で行った自作のアンケート調査で積極的になれなかった自分を振り返る。「どう声をかけていいかも分からないし…。それを見かねた社員の方が手伝ってくれたのですが、人を選ばず次々と笑顔で声をかける皆さんの姿を見て、このままじゃ駄目だ!と思って…。それからはとにかく頑張りました。親切に答えてくれた体験は忘れられません」
     お客様からの電話対応では責任の重さを感じ、怖さで受話器をとることをためらった。「社員さんからは失敗しても大丈夫と言われるんですけど、失敗したら会社に迷惑がかかるので…。だんだんと失敗を考えなくなりましたが、完全に恐れないっていうのは最後まで難しかった」と高橋さんは振り返る。
     なりたい姿になれない自分。もどかしさに落ち込むことも少なくなかった。

  • 苦しんだからこそ見えてきた《自分の力》
    インターンシップはそれができる大切な場

     インターンシップには3人の仲間がいた。この二週間はグループワークを通し、仲間と話し合う機会がとても多かった。「私は意見を聞くというよりは発言するタイプ。他の人の意見を実はあまり受け入れられなかったんです」
     やがて高橋さんは気付く。「自分の意見を持つことは大切だけど、言うばっかりでは、周りの気持ちも分からないし話が前に進まなかった。コミュニケーションは一方通行じゃなくて、聴くことが大切なんだと実感しました」
    高橋さんはこのインターンシップで、《聴く》ということが自分の考えを広げ、さらに周りと呼吸を合わせながら仕事ができるということを実感した。
     インターンシップ最終日。街頭アンケートをもとに自分たちで考えた部屋の内装案を社員の前でプレゼンすることになった。そこには社員から出る質問に、堂々と答える4人の姿があった。発表の最後、高橋さんは「インターンシップが始まる前は《絶対に変わってやる!》と思っていたのですが、変わるということは思った以上に難しかったです」と述べた。そんな高橋さんに、社員の一人が「変わったよ!」と、涙声で伝えた。頑張ってきた自分を見守ってくれている人がいた…その時、悩んで、悔しくて、落ち込んだ2週間の記憶がよみがえり…高橋さんの目から涙が溢れていた。

    全ては5月のセミナーから始まった。
    働くことが楽しみになった。
    それは成長できた証。

     残念ながら憧れていた別役さんとは店舗が異なり一緒に働くことはできなかった。しかし、その元気の源を知ることができた。「社員さん同士のコミュニケーションがすごくイイ。家族のように一人ひとりのことを大切にしているし、一方では刺激しあって切磋琢磨しているというか…皆さんモチベーションが高くて積極的なんです!」
     5月のマッチングセミナーの衝撃的な出会いから3カ月。希望に満ちた明るい笑顔は頑張った印。「ファースト・コラボレーションの皆さんのように働く人になりたいですね」きっとこれからは失敗を恐れず、いろんな事にチャレンジするに違いない。

    もうひとりの挑戦者

     実は、その別役さんも挑戦者の一人だった。「自分も成長したい!」その思いから、セミナーの壇上でプレゼンを行うことを、自ら志願した。そんなチャレンジ精神が高橋さんの目には輝く大人として映ったのだろう。初めから何でもできる人なんていない。人はみんな成長の中に生きている。その挑戦する姿こそ、これから社会を目指す学生たちに勇気を与えてくれる。